雅楽 ~見えない存在を感じる不思議~
診断内容や問合せはコチラ
週末だけの占い師・中ノ瀬です
1ヶ月ほど前ですが、雅楽を聴きに行ってきました。
歴史の古い陰陽五行の占いをやっているもんですから、雅楽は以前から興味がありました。
で、雅楽の生演奏を聴く機会があったので、行ってきましたよー。コンサートホールへ!
笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・笛(ふえ)の三管による演奏でしたが本当に鳥肌ものの素晴らしさでした!
普段見ることの出来ない日本古来の貴重な楽器です。
楽器の説明もして頂きながら、ところどころ小ネタをはさんでのレクチャーはとっても楽しかったー
それでは三管のご説明を♪
あちこちから画像をお借りしました(ありがとうございまーす!)
笙(しょう)はこんな楽器です
で、こーんな感じで吹きます
平安時代のドラマシーンに出てきそうww
笙は吸っても吐いても音が出せるようです。
笙の音色を聴くと、ほとんどの方は神社の神事を想像されるかもしれませんね
次に、篳篥(ひちりき)
小っちゃいのに、びっくりするくらい大きな高音の音色を発します
この篳篥(ひちりき)は、雅楽には欠かせない楽器なので、こちらも神社の神事などで聴く演奏で耳にしたことがある方も多いと思います。
本当に大きくて高い音色にビックリします!
ちなみに、演奏会で頂いたパンフレットに記載されていたのですが、清少納言は篳篥(ひちりき)の音色が嫌いだったそうで、
「篳篥(ひちりき)は大変やかましく、秋の虫なら、このクツワムシの感じで、不快で、近くでは聞きたくない」
という言葉を残しています
最後は笛(ふえ)
笛の名手として名高いのは平安時代の源博雅(みなもと の ひろまさ)
醍醐天皇の孫であり、雅楽に優れ、また、陰陽師 安倍晴明のパートナーとして映画やドラマにも登場する人物です。
イメージ的にはこんな感じ?
これらの三管で、演奏して下さった3名の方はいずれも元宮内庁式部職楽部主席楽長の皆様。
合間に演奏に合わせて舞も披露してくださり、本当に美しい演奏と舞に心が震えました。
なかには、天上の神様をこの地にお迎えする時に演奏される曲もありました。
神様は音に乗って地上へ来下されるそうです
(雅楽の「音色」もそうですし、御読経の声も「音」ですから、「音」に乗ってやってくる…というの分かる気がします)
演奏を聴いていると、神様がいらっしゃる時には音色に乗っやってくるというイメージが本当に湧きあがり、なんともいえないありがたい気持ちが心を満たしました。
ありがたさでちょっと涙ぐむほどで、本当に本当に高貴な音色です!
また、国風歌舞は、諸外国から音楽が入ってくる前の、外来影響を受けていない時代から引き継がれている日本古来のものだそうで、皇室行事にも深くかかわっているとのこと
日常生活ではなかなか雅楽になじみがないですが、実は私たちが日常で使っている言葉の中には雅楽用語から来ているものがたくさんあるそうですよ
例えば、銀行頭取などの「頭取」、音頭を取るの「音頭」、会議の打ち合わせなどの「打合せ」などなど。
たくさんの言葉が現代社会で日常的に使われています。
こんなすばらしい日本特有の雅楽ですが、次世代につなげる伝承面で問題がたくさんあるようです。
もちろん、演者としての人数面、指導者の減少…だけではなく、古来のものが正しく伝わらず絶滅した曲目、ゆがめられた曲目、楽器制作職人の減少、楽器を制作するための良質な植物(竹や葦など)の減少…などなど
世界最古のオーケストラといわれる素晴らしい雅楽が、これからも次世代に引き継がれていくためには、1人でも多くの人が実際に雅楽に触れて、興味を持つことからはじまるのかもしれませんね
雅楽のコンサートは私にとってとても有意義な満たされた時間となりました